好印象を与える・覚えてもらえる名刺デザイン制作のポイント3つ
「名刺」は自分を知ってもらうための言わば「入り口」です。名刺のデザインが悪ければ相手に好印象を与えることはできませんし、覚えてもらうことすらできないかもしれません。では、相手に好印象を与える・覚えてもらえるよい名刺デザインを制作するにはどうしたらよいのでしょうか。今回は名刺デザイン制作のポイントを3つ紹介します。
必要事項は漏らさず記載する
まず、名刺に記載しなければならない必要事項を漏らさないようにします。会社員の方であれば「氏名、社名、営業所、部署名、肩書き、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス、サイトURL」などです。フリーランスの方であれば「氏名、屋号、肩書き、電話番号、メールアドレス、サイトURL」などが基本的な項目でしょう。
また、必要事項を記載する場合に注意すべき点があります。それは、読みづらい名称にはフリガナを忘れないようにするということでしょう。また、正確な漢字を記載するということです。一見やさしい漢字のみで構成された珍しくない苗字であっても、たとえば「中田(ナカタ)」と「中田(ナカダ)」のように読み方に違いが出てくるケースはよくあります。地名においても「新宿(シンジュク)」なのか「新宿(ニイジュク)」なのかなど、見ただけでは判断がつかないケースが考えられるので気をつけましょう。
また、漢字の表記についても「高」と「髙」、「崎」と「﨑」など、新字か旧字かによって形が違ってくるものがあります。単純な変換ミスだけではなく、選択したフォントが旧字には対応していないという場合もあるので、記載した漢字が誤った表記になってしまっていないかどうか、注意して見るようにしましょう。
キャラクターとして覚えてもらう
必要事項はもちろん大切ですが、それだけを記載したのでは相手に自分を印象づけるには至りません。名刺は自分を知ってもらうための入り口なので、その先にも深く踏み込んでもらうために相手の興味を引く工夫が必要です。そこで、自分をキャラクターとして覚えてもらえるような要素を盛り込みましょう。
具体的には「自分を表すキャッチコピー」や「簡潔にまとめたプロフィール」を記載してみてください。キャッチコピーであれば、見た人をぐっと惹き付けるような一言を考案するところから始めます。自分が名刺を渡す相手のターゲット像を絞り込み、セールスポイントをアピールできるような短くてわかりやすい文章を考えてみるのです。
プロフィールの場合は、名刺を受け取った相手が話題の糸口を見つけられるような内容に仕上げるとよいでしょう。出身地や趣味・特技、家族構成など、直接的にビジネスとは関係がない内容であっても誰にでも身近な項目を記載することで、その内容をきっかけに話が弾み相手に自分を覚えてもらうことにつながります。
アイコンや装飾で自分らしさをアピール
記載する内容が整ったら、名刺のデザイン性に注目します。ただの白い長方形の紙に黒い文字を書き連ねるだけではでき上がりが簡素で味気なく、名刺を渡したとしても好印象を与えたり覚えてもらったりすることは難しいです。名刺のデザインを考える際は、アイコンや装飾にこだわり、自分らしさをアピールできる形に仕上げることが重要です。
簡単な方法としては、ネット上で配布されているテンプレートから好みに合うものや自分のビジネスにとって都合のよいものを選び、ネット印刷を利用して名刺を制作するというものがあります。テンプレートの利用は、あらかじめでき上がっているデザインを適用するため、失敗する心配が少なくて済むのがメリットです。
ただし、ネット上で配布されているテンプレートを利用する場合にはデメリットもあります。それは、同じテンプレートを利用している人が他にもいるというところです。自分らしさのアピールにおいて、名刺のデザインが他の誰かと被っているというのはよいことではありません。
せっかく記載する内容にこだわって作った名刺でも、渡された相手にとって見たことのあるデザインだった場合にはよい印象を与えたり、覚えてもらったりするのは難しくなってしまいます。かといってデザインについての知識がない状態で、一から名刺のデザインを制作するというのは難しいでしょう。オリジナリティを追求したいという場合には、経験豊富なデザイン制作会社に依頼をして、唯一無二の自分だけの名刺を制作してもらうとよいでしょう。
今回は好印象を与える、覚えてもらえる名刺デザイン制作について、フリガナや漢字表記に気を付けながら「必要事項は漏らさず記載する」ことが大切だと説明しました。さらに、自分を表すキャッチコピーや簡潔なプロフィールを盛り込んで「キャラクターとして覚えてもらう」こと、ネット上で配布されているテンプレートや経験豊富なデザイン制作会社に依頼をして「アイコンや装飾で自分らしさをアピール」するのもよいでしょう。
名刺は自分を知ってもらうための言わば入り口です。名刺をオリジナリティあふれる魅力的なものに仕上げ、自分を深く知ってもらうためのきっかけを手に入れてください。