カタログデザイン制作にかかる費用はどれくらい?依頼時の注意点についても解説!
カタログデザインの制作を依頼したいけど、平均的な相場が分からないという人に、今回の記事はおすすめです。費用のみならず依頼時の注意点も紹介します。制作にはある程度の期間がかかるので、早めに費用を知っておくことで、その後の流れがスムーズになります。ぜひ参考にしてください。
カタログデザイン制作にかかる費用の目安
それぞれの工程でかかる費用が異なります。ここでは平均的な相場を紹介します。
企画およびプランニング費用の目安
平均的な相場は7~15万円です。カタログ全体の構成を決定するために行う作業です。コンセプトやペルソナを踏まえて作成します。1~2回行われる打ち合わせ内容に基づいて依頼先が作成しますが、この段階で方向性や認識に違いが生じると、後から修正するのが大変なので、丁寧に対応するようにしましょう。
デザイン費の目安
平均的な相場は2~6万円です。表紙のデザイン費がそのほかのページより高額になっています。
原稿制作費の目安
平均的な相場は2~4万円です。デザイナーが担当することもありますが、依頼先によってはライターやコピーライターが担当することもあります。依頼者は、誤字がないかチェックするようにしましょう。とくに、価格、数量、日付など、絶対に間違えてはいけない内容を重点的に確認します。
印刷および加工費の目安
平均的な相場は1部あたり15~40円です。印刷の部数が多くなればなるほど1部あたりの単価は下がります。しかし、単価が安くなるという理由だけで必要以上の部数の印刷を依頼すると不良在庫となってしまうので、必要な部数のみ印刷を依頼しましょう。
カタログデザイン制作の流れ
大まかな流れを紹介します。依頼先によって制作期間は異なりますが、概ね示された期間までに制作は終了します。スムーズに制作が進行するためには、依頼者の協力が必要です。
1~2回の打ち合わせ
依頼者のイメージやコンセプトが固まっている場合や、過去に制作を依頼したことがある人は、1回のみの打ち合わせになることがあります。大抵の場合は2回行われると考えておきましょう。こちらでは、依頼先のディレクターやデザイナーなどが参加します。依頼者は、デザインの要望や具体的なイメージがあれば提案するようにしましょう。
また、初めて制作を依頼する人は、どのようなデザインにすればよいのかなどの知識が乏しいかもしれません。そのようなときは、遠慮なく依頼先の担当者に相談してください。ここで認識を統一しておくことが今後の工程をスムーズに進行させるためにも重要です。
プランニングおよびコンセプトの設計
依頼先のデザイナーが2~3種類のデザイン案を作成します。社内でデザイン案をまとめる作業になります。なお、この段階ではデザイン制作に着手していないので、依頼者は要望事項があれば依頼先の担当者に伝えましょう。この際、デザイン制作のための準備は進行しているので、早めに連絡を入れるようにしてください。
デザイン制作および確認業務
この段階では大幅な修正が難しくなります。デザインを完成させる作業になるからです。最初の打ちあわせのときに、依頼先の担当者から大まかな流れの説明は受けますが、細部の日程などは依頼者からも確認するようにしましょう。デザイン制作が終了すると、依頼者は確認作業に入ります。確認後の内容変更は難しいので丁寧に対応しましょう。
印刷など
この段階で文字の校正は難しくなります。実際に印刷された仕上がりを確認します。使用する印刷用紙により少し色味やツヤに違いがあるので、そのあたりを確認します。
カタログデザイン制作を依頼する際に注意するべきポイント
3つの注意点を紹介します。
細部に至るまで意思疎通できない可能性がある
デザイナーは依頼者のレベルに合わせてコミュニケーションをとりますが、どうしても知識量と経験の差が出てしまうことがあります。デザイナーと依頼者が歩み寄るためには、依頼者はできるだけ具体的に要望を伝えることです。できれば図や画に描いてデザイナーに伝えるようにしましょう。
制作期間が延長する可能性がある
修正が入った場合は、製作期間が延長する可能性があります。とくに、大幅な修正や印刷後の文字の校正などが生起した場合は長引くでしょう。そうならないためにも、最初の打ち合わせでしっかり認識を統一しておきます。また、依頼者は、デザイナー任せになることなく確認作業などを丁寧に行いましょう。
情報漏洩のリスクがある
デザイナーに制作を依頼するときは、情報漏洩を防ぐために秘密保持契約を締結しておきましょう。書面で用意しなくてもデータで契約を締結できます。
まとめ
分からないことや不安があることは、依頼先の担当者に相談しましょう。自分で考えたり調べたりするよりも、早く的確な回答が得られます。この際、修正依頼が可能な期間や確認作業をお願いする時期などを踏まえて、依頼者も先行的に業務を実施しましょう。修正や確認は早ければ早いほどよいですが、早とちりしないように気を付けてください。また、依頼先の担当者と長いお付き合いを考えているのであれば、丁寧に対応して嫌な印象を与えないようにすることも忘れないでください。